『きょうは「時の記念日」』

『きょうは「時の記念日」』
 「部屋には時計でなく、砂時計を置きたい。静かで安らかな気持ちになるからだ」。「天声人語」(朝日/16/6/10)は、ドイツの作家ユンガーの言葉を紹介している。そして、「急いで物事をこなし、決められた時間に間に合わせることに、達成感を得る。時間に追われて失っているものがあるのに、その時は気が付かない。きょうは「時の記念日」。7世紀に日本で初めて水時計が使われたとの説による。流れ出た水の量で時間を計る牧歌的な時代から、ずいぶん遠いところまで来た。せめて気持ちが落ち着くのかどうか、砂時計を試すくらいはしてみようか。」と。
 私たちは、生まれた時にまず、何月何日の何時何分に何キログラムで生まれました、から人生が始まり、長い時間を経験した後に、何月何日の何時何分にご臨終、となる。時計文化を持つ人々は、ほぼ同じ枠にはめられて、人生を送る。皆同じだ。でも、我々はそれぞれにこの解釈が違う。時間をきっちり守る者から、ゆるい解釈まで様々である。時間にゆるい人に対して時間厳守の人にはその行動が許せない。時は金なり、遅い遅い、時間大事にしろと。でも、狭い日本、そんなに急いで何処へ行く、と言いたいが、お昼休みの時間がもうすぐ無くなりそうであるので、これで終わりにします。(JN)