『自分のことを考えた途端に風邪をひいてしまう』

『自分のことを考えた途端に風邪をひいてしまう』
 「ユードモニック・ハピネスなる言葉、『利他性幸福』。この人を助けることに幸福を覚える人は、ウイルス抗体値が高いのだそうだ。でも、これを紹介している坪田一男・慶応大学医学部教授の友人の内科医は年末ぎりぎりまで診察し、患者がどんなにゴホンゴホンしても自分は風邪をひかないのだが、すべての診療を終えて、『さあ、お酒を飲むぞ』と自分のことを考えた途端に風邪をひいてしまうそうだ」と「筆洗(東京新聞/2015/12/31)」。そして、「良いお年を。風邪など、おめしにならぬよう」と。
 ゆるむと風邪をひいてしまう。これを幾つになってもやってしまう。これは、自分の経験から一応は理解していたが、「人を助けることに幸福を覚える人は、ウイルス抗体値が高い」と。人のために忙しく働く者は風邪をひいている時間も与えられないということか。他人を愛し、他人ともに喜び合うことを良しとするならば、「さあ、お酒を飲むぞ」も他人のためと解していけば、風邪をひかないのではないか。それは、飲兵衛の勝手な解釈か。風邪をひかないように来年に乾杯。(JN)