『息の根を止めた「怪物」は密かに「卵」を残していた・・・』

『息の根を止めた「怪物」は密かに「卵」を残していた。誰もそれに気がつかぬ。』<2017年10月19日(木)>
 ISはホラー映画のごとく、また復活して続くのではないか。『筆洗』(171019)は、「新聞の見出しを見て、同じモヤモヤを覚える」という。そして、「最近のパリでのテロ事件などを分析したジル・ケペル氏の『グローバル・ジハードのパラダイム』(新評論)は嫌イスラムへの反発や社会への不満、差別によって若者がテロに走る過程をあぶり出す。テロの『卵』を温め、孵すものが社会の中にある。それを突きとめ、取り除かぬ限り、『エンドマーク』はいつまでも現れまいと。
 (JN) この自由主義経済社会で信じられるものは何であるか。心を共有できるものは何であるか。命がけで守るものは何であろうか。それは、家族、親族、宗教なのであろうか。地球上から火種は消えないのは何故であろうか。有史から戦争なかったことはない。これからもあるのだろうか。この地球から人類を消さない限り、戦争は在り続けるのか。でも本当に、家族、親族、宗教は自分を救ってくれるのか。この運命共同体は、調子が悪くなると足の引っ張り合いになる。互いを泥沼に引っ張り込む。これはたまらない。個人個人が独立した共和の精神にならない限り、他人の不幸を許し、他人の幸福を許さないのではないか。何かの教えに従い隷属を求め、他者を否定続けるのか。