『東南アジアに旅行すると元気が出るという人が多い…』

『東南アジアに旅行すると元気が出るという人が多い…』
 「東南アジア、街に子どもが多く笑顔があふれている。経済成長の真っただ中で社会に活気がある」。「余録(毎日新聞/2015/12/30)は、その東南アジアが行うASEAN共同体に注目する。「緩やかな地域協力体から脱皮し、貿易や投資の自由化を進めて10カ国の経済統合を進める。ASEANのうたい文句は『多様性の中の統一』。民主的な政治体制の国もあれば一党独裁の国もある。言語や宗教も国によってばらばらだ。成熟した日本と伸び盛りのASEAN。互いの持ち味を生かした関係が深まれば、互いの豊かさも増していくだろう」と。
 人口とGDPは増えるものと思っていた若かりし頃は、町中に若者や子供たちが溢れていた。おなかの大きな女性や産婦人科が街には当たり前であった。人の集まりがあれば、そこを子供たちが走り回っていた。今は、街によっては、子供に出くわさないことさえある。田舎に帰ると、駅から家までの途中に出会うのは自動車ばかりで、生身の人間と出会わない。休日の公園に子どもがいない。日本はどうなってしまうのかと考えてしまう。子供たちは宝物である。元気の源である。列車の中で、赤んぼの泣く声を聴くとホッとする。日本で子ども増やすことができないなら、ASEANから多く家族に来てもらい、日本が忘れていた若さと多様性を取り戻すのも一つの道である。でも、もう量的拡大のレベルから脱皮する精神が必要である。では、日本の役割は、何なのであろうか。長寿の勧め、進め、薦め?(JN)