『「みんな、大仏グラブで夢をつかもう」「震災を忘れないで」』

『「みんな、大仏グラブで夢をつかもう」「震災を忘れないで」』
 「聖武天皇は大仏を造るにあたって、『一枝の草、ひとつかみの土』を持ち寄って欲しいと。野球のグラブ工房を営む梅原伸宏さんは、この聖武の考えと、自分たちの志が一致し、大仏の右手に合わせた高さ3・6メートルの巨大なグラブを東大寺に奉納した」ことについて、「天声人語(朝日/2015/12/29)」は、「『みんな、大仏グラブで夢をつかもう』。そこには同時に『震災を忘れないで』というメッセージも込められている」と。
 それぞれに違う個々人の心を一緒にすることは難しい。でもそれぞれの場面で何かを成し遂げるには、その構成員の心を一緒にせねばならない。特に、災難からの復興は、みんなで方向を定めていくために、様々な努力がなされる。聖武天皇の時代は大仏様の力をいただいた。「一枝の草、広く国民に呼びかけた」というが、それには時間かかったことであろう。その大仏様の力は1,200年以上後の現在でも肖ることができるようだ。ふつうの人々の協力のつながりのグラブで幸せのボールを受け止め、更にその幸せを次々と投げ伝えていこう。幸せの球を多くの人々に飛ばしていこう。(JN)