『マフィアのドンが収容された部屋からは移民を迎える自由・・・』

『マフィアのドンが収容された部屋からは移民を迎える自由の女神が見えていた』
 「パリ同時多発テロを受けて米下院はシリア難民審査を厳格化し、事実上受け入れを停止する法案を可決した」。「余録」(毎日新聞/2015年11月21日)はこの米国議会に対して、「世界中の虐げられた者、困窮した者の避難所となってきた米国の伝統と理想はこの国に比類ない活力を与えた。テロリストを喜ばせるのはその失墜である」と述べる。
 自由を求めて、世界の多くの国から米国を目指す。自由の象徴としての自由の女神を贈ったのは、自由と革命の国フランスである。テロリストたちは、その自由の国の米国やフランスに挑戦をしてきた。その挑戦に対して、どう答えるのか。守りに入れば、自由を失う。力で攻撃すれば、更に抵抗はエキサイトする。富める国が自由を守るというのは、身勝手なことであるのかもしれない。その自由や富は破壊の対象となるのであろう。そのために、双方の破壊活動が継続し、私たちの築いた文明も終わりを迎えるのであろうか。富という自由を守るために、自由を失って行くのか。心の自由を持ち、他人を悲しみに落とすことなく、お互いに細やかな自由を、家族で細やかな暮らしをできるようにできないものか。(JN)