『民が活動しやすい環境をつくるため、どれだけ政府も汗をかけるか』

『民が活動しやすい環境をつくるため、どれだけ政府も汗をかけるか』
 「安倍政権は『経済最優先』」と唱えるが、日経「春秋」(2015/10/17付)は、「一つ一つ仕事を仕上げる根気強さが要る。契約書で全力を尽くすことを誓えるくらいの気概はあるだろうか」と疑問を呈し、あの渋沢栄一を見習えと。「銀行の最寄りに住まい、銀行をわが住居と心得、業務時間外も銀行の取り締まりに意を配る――。24時間、仕事に全力投球という決意。渋沢が描いたのは民間から資金を集めて社会に行き渡らせ、取引を活発にして、産業を興し発展させることだった。開業指導にも力を入れた。契約書は民間の力を十二分に引き出す宣言でもあったろう」。
 安倍首相を渋沢栄一と比較するのは、日経も人が悪い。但し、その姿勢を安倍首相だけでなく、私たちは見習うべきなのであろう。身を投じて何かを為す。目先の数値ではなく、何のためにそのことを成すのか、汗をかいて行動をしなければならない。数字のことばかり気にするから、数字の改ざんが平気で行われるようにもなってしまう。何のために何をするのか、納得がいくように、自分からまずそれを理解しなければならない。そうでないと、質問に対してもそれへの答えを示せないのである。人のことを言う前に、自分がまずはどうすれば良いか、渋沢先生見に行きましょう。(JN)