『想像力の場所である図書館で、想像力の欠如が疑われる事態が』

『想像力の場所である図書館で、想像力の欠如が疑われる事態が』
 「神奈川県の海老名市立中央図書館の蔵書に、海外の風俗店案内が含まれていることが発覚。佐賀県武雄市図書館では、10年以上も前に出版された埼玉のラーメン店ガイドといった意味不明の蔵書が批判された」ことについて、朝日「天声人語」(2015年10月12日)は、「二つの公立図書館は、レンタルのツタヤを展開する会社と組んで運営している。民間の力を借りて図書館を変え、地域の活性化につなげる。狙いはよくても公共財がずさんに扱われるのは困る」と指摘する。
 図書館について、経費削減、合理化、人件費率などを考え、民間委託をする。それもその業務の性格により、選択肢としてあるかもしれないが、図書館は儲から無いサービスであるので、どう行おうと利潤を出すわけではなく、それを合理化するというのは経費からの発想では成り立たない。決まったことに従い決まったことを行うことは外部に委託することもあるが、そうではないことは自分たちの脳味噌を使い、自分たちの責任で行うべきである。丸投げは経費削減にはならな。これはハイブリットの運営を上手にして欲しい。考え方の基本は、税金を大事に使う精神であろうか。これは、図書館だけの問題ではない。想像力の欠如は、有ってはならない。(JN)