『共通ポイントで喜んでいてよいのか』

『共通ポイントで喜んでいてよいのか』
 財布を膨らますカード、日経「春秋」(2015/7/27付)は、「このごろでは全国数十万の店舗などが加盟し、ためやすさ、使いやすさを売り物にした『共通ポイント』が主流となりつつある」ことを歓迎している。更に「折しも、共通ポイントは3つの陣営が、提携先を電力や通信の会社にまで広げて、激しいパイの奪い合いを続けているという。競争なきところに活力は生まれまいが、1人で複数のカードを持っている例も多いはず。ユーザーの立場から勝手に言えば、単一通貨のように大統合してもらえたら、財布もスリムになるのだが」と。
 何でこんなにカードというものがいっぱいなのであろうか。財布や定期入れが膨らみ、その昔は、ズボンや上着のポケットに入れていたこれらは、鞄に入れなければならなくなった。それに、どちらに何が入っているのか。更に最近は、スマホのアプリにも入っている。大体、何が何処でに何に使えるのか。こんなもの持つまいと思っていたのに、店の思い通りになってしまう。レジで、一生懸命、該当のものを出す。女店員さんに「いつもありがとうございます」とニコリとされ、喜んでいるこの現状の愚かさよ。クレジットカードやポイントカードが、もっと集約されないものか。今後のサービス競争で、ある程度寡占化して行くのか、それとも、更にカードが増えるのか。スマホアプリのような電子化されて、カード自体は少なくなってくるのかもしれないが、その種類自体が減少するわけではないだろう。何のためのポイントなのか、そんなことは止めて適正価格でサービスが十分なされればいいはずだ。このポイントのために商品が高くなっているようなサービスにまんまと我々は、はまり込んでいるのである。(JN)