圧勝した後に実現させたのは「0増5減」の弥縫策だけ

(日経「春秋」2014/11/27付) 「面の皮の千枚張り」という言葉がある。政治家のみなさんは面の皮をどれほど張り重ねておられよう。相手が最高裁でもヘッチャラらしいから何千枚か、いや何万枚か。最大4.77倍だった昨年の参院選の格差について、きのう最高裁違憲状態との判断を示した。2010年の参院選につづく、司法からのぎりぎりの警告である。さすがに一時は与野党の話し合いが始まっていたのだが自民党は途中でするりと身をかわした。改革派の座長更迭劇は記憶に新しい。衆院のほうも面の皮は相当なものだ。圧勝した後に実現させたのは「0増5減」の弥縫(びほう)策だけである。どうせ選挙無効になんかできっこない。かくて面の皮は厚みを増し、もはや鉄面皮と化しているかもしれない。堪忍袋の緒を切らせようと挑んでいるのだろうか。
(JN) 立法が厚かましいのか、司法に根性がないのか、「違憲状態」とは何ぞや。これが日本、私の国なのであろうか。皆で力を合わせて小さな日本を何とかせねばならないのに、国のリーダーたちが自分たちの居場所を守ることばかり行っていて良いのか。これが能力者のすることなのか。これらの者を選ぶ者が、無能力ゆえ、こうなるのか。無能力者にはよくわからないことが多いので、それを放っておかないで、確認して行かねばならないのではないか。行政の思い通りならないように、面倒なことでも、あとで困らないように確認をして行きましょう。
http://www.nikkei.com/article/DGXKZO80188760X21C14A1MM8000/