生活コストの上昇を体感する人が増えたのか

(日経「春秋」2014/9/11付) 「これで足りないはずはないでしょう」レジ台に置いた何枚かのお札を前に、高齢の女性が若い店員に抗議する光景を見た。店員がすまなそうに説明した。円安で輸入価格が上がったこと。店頭の価格表示を消費税抜きに変えたこと。納得し、気まずそうに追加のお金を取り出しながら女性はこう言った。「ずいぶん高くなったのね」。生活コストの上昇を体感する人が増えたのか、消費者心理が4カ月ぶりに悪化したと内閣府は発表した。増税は必要だと思っている人も、日々の出費がかさめば面白くない。無印良品は分かりやすい税込み表示を続け、セブン&アイグループはコンビニ弁当やレストランのメニューを一新し増税色を打ち消した。ただしこうした企業の工夫にも限界がある。経済を成長軌道に乗せ、明るい未来を見せることが最大の対策となる。
(JN) 税金を払うのは、少ないほど良いと思う人が多いであろう。3%のこの差が段々ボディーブローに効いてくる。しかし、税金を払うことは、市民としての義務、否、権利かもしれない。私たちが国家等の公を背負っているのである。従って、その市民は、公のおかしなことに対してその是正を要求する権利がある、否、義務があるのである。我々の収めたものが無駄に遊んでいないか、それを私たちの代表者である議員等に働いてもらわねばならない。しかし、彼らも公側と共謀者となり、不都合を隠して行くのである。そうしないために、民主主義があるはずなのに、「永続敗戦論」でも述べているように、自民党独裁は似非民主主義で、私たちに不都合なことは隠し通してきていた。消費税が有効に活用されるように、自分たちの頭脳で権利や義務を考え、実行して行かねばならない。明るい未来を見せてくれる人を作り出さねばならない。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO76931590R10C14A9MM8000/