「3、4時間戦えますか?」

(日経「春秋」2014/7/20付) 「24時間戦うのはしんどい」。画面には「3、4時間戦えますか?」とのキャッチコピーが映る。「リゲイン エナジードリンク」、リゲインといえば1980年代末のバブル時代、「24時間戦えますか、ビジネスマン」と鼓舞するCMが一世を風靡した。24時間から3、4時間へ。「時代は移り変わり、労働時間は短縮傾向。仕事にも効率が求められる」。「エナジードリンク」とは、「運動前、仕事前、夜遊び前に、自分を鼓舞するため10代後半から30代の男性が主に飲む」と日経産業新聞が解説する。「レッドブル」など海外勢が開拓した市場に日本企業が一斉に参入し、先行組との違いを訴えようと知恵を絞る。リゲインブランドの活用もその一つで、昔を知る中高年を狙う作戦だ。株価は上がった。五輪も来る。今こそ景気よく振る舞いたいが、バブルと同じには無理。そんな寄る辺なさをCMの替え歌が巧みに突く。
(JN) 「3、4時間戦えますか?」とは、午前午後と2回飲まねばならないか。栄養ドリンクに頼らなくとも、食事をちゃんととれば良いではないかと考えるのは古いのか。24時間とは言わないが、8時間働くには三食バリバリ食べることだ。ドリンクものに頼るのは、病気と二日酔いと朝が弱い人であると考える。この日本人の食生活は、供給側によって変えられているのではか。私たち日本に住む者は、この日本の風土にあった食文化を継続してきたはずだ。それを遺産ではなく、一般生活において維持続けて、外国資本が来ようとその資本が私たちの生活に合わせてくるように、寄る辺ない自分たちの生命と文化を守って行こう。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO74527590Q4A720C1MM8000/