祭り、疲れやよどみを、非日常の舞台で放電してリセットする

(日経「春秋」2014/7/17付) 笛や太鼓の音が風に乗って届くと、条件反射のように、そわそわした気分になる。見慣れた地元の神社の境内が特別な空間に生まれ変わる。京都では、祇園祭がきょう前半の頂点を迎える。千年以上の歴史のある神事は男が中心であるらしい。女性が乗ってはいけない禁制の山鉾もある。伝統を超えた祭りもある。この春に大阪で開いたイベント「日本女子博覧会」には3万人が集まったという。そこに行けば楽しいという期待が人を呼ぶに違いない。思えば女性が主役の祭りは、日本に少ないのではないか。祭りのような行動をするのは人類だけだそうだ。日常たまった疲れやよどみを、非日常の舞台で放電してリセットする。大波小波のリズムに乗り、上手に生きるための仕掛けが祭りかもしれない。そういえば、そろそろ夏のバーゲンの季節。祭りに加わり消費に貢献すべきか……。
(JN) 日本時は祭りが好きである。本来は神事、神社を中心として行われるのであろうが、神社と関係なく何でも祭りにしてしまう。何で大売出しが祭りのなのか、バーゲンや古本市も祭りになる。時々は、釣り糸やタコ糸もお祭りになったりする。人が大勢集まり、賑やかに騒ぐのが良い。景気よく人を集め、楽しくやろう。夏祭りは暑いが、それが良い。しかし、楽しく祭りをしても、神様は現れないし、何かを起こしてくれるわけでもない。大騒ぎして放電し終わったら、神頼みではなく我々自らの手で、自分たちの身近な生活から原発まで考え行動をして行かねばならない。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO74366260X10C14A7MM8000/