知略が得意なロシアとどう向き合うか。

(日経「春秋」2014/6/18付) 小さな緑色の男たち、「トイ・ストーリー」にも登場する火星人、どこからともなくゾロゾロと現れる正体不明の連中。規律が正しく、無駄がない行動が不気味だ。その火星人になぞらえて、ウクライナ東部で活動するロシアの工作員も「小さな緑色の男たち」と呼ばれるそうだ。緑色の制服を着ているが、正規のロシア軍ではない。米国の外交官は「何とか彼らの侵入を止めなければ」と焦っていた。親欧米のポロシェンコ政権が発足した後も、ウクライナ東部の混乱は収まらない。ロシアはついに天然ガスの元栓を締めた。エネルギーを武器として使うのは、人道的な問題をはらむ。小さな緑色の男たちは、テレビに出るのが大好きなようだ。カメラを向けられ、親ロシア精神や米欧批判を冗舌に語るイケメン隊長が、あちこちの放送局に映っていた。ガスだけでなく情報もまた武器となる。知略が得意なロシアとどう向き合うか。北方領土の返還という大問題を抱える日本にとり、対岸の火事ではない。
(JN) ロシアが知略を得意とするのか、日本にその能力が欠けているというか、要は日本の政治は子ども扱いなのであろう。狭い日本に中にいる限りは、日本の常識の中でやって行けるが、世界には通用しない日本の常識、特に、マッチョのロシアは、大男が赤子を相手に、手を抜かずにやって来る。政治力なく、更にその後押しをするべき軍事力はなく、更に資源を押さえられてはたまらない。これは、負けてられないと、北方領土に小さな緑の男たちを送り込むわけにもいかない。我々には、平和と人間という資源があるので、これを武器に闘えないか。それではまず、交通戦争を平和にする緑のおばさんを送り込みますか。大阪のおばちゃんのおしゃべり機関銃はどうだろう。ふざけているわけではない、マッチョには、マッチョではなく、マザコン日本としては、女性の知力で対抗するのが良いのではないか。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO72910410Y4A610C1MM8000/