「2013年は低価格スマホ元年だった」

(日経「春秋」2014/2/20付) 「靴メーカーでも明日からスマホを作ることができる」。中国の電機業界ではこう語られているそうだ。異業種からの参入が相次いでいる。一昨年に政府が確認したメーカーは377社あったという。1台につき1万円以下で売られているスマホが珍しくない。背景には、スマホの頭脳に当たるチップを製造する半導体メーカーの戦略がある。世界的にみると「2013年は低価格スマホ元年だった」とも。中国からは過当競争を心配する声も聞こえてくるが、日本の消費者としてはいささか羨ましい。国産メーカーにダイナミズムを感じる日は来るだろうか。
(JN) スマホは小型パーソナルコンピュータである。それが靴メーカーでも直ぐに作れるようになるとは、それだけ中身はもう似たり寄ったりなのであろうか。そのうち、個人でも部品を買ってきて作れるようになるという事でもある。従って、巨大なメーカーは小回りが利かないので、何を生産の主体として考えるか、難しい選択である。そうすると、雇用されている者はもっと厳しい。我々労働者はどんな能力を身につけて行かねばならないのであろうか。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO67099530Q4A220C1MM8000/