自主運営型の工作部屋「ファブラボ」

(日経「春秋」2013/8/23付) 「欲しいけどどこにも売っていないものを、自分の手でつくりたい」。米マサチューセッツ工科大学(MIT)で15年前、講座名は「(ほぼ)なんでもつくる方法」。10人の募集枠に100人が応募した。工学科に交じり、芸術科などの学生も参加、面白いアイデアが次々に実現した。講座が発展する形で11年前、ものづくり愛好家たちが、皆で使える工作の場を街に設ける活動を始める。こうした自主運営型の工作部屋は「ファブラボ」(http://fablabjapan.org/)を名乗り、いまや50カ国で200カ所を超すまでになった。欧米などに続き日本でも2年前ファブラボが誕生。現在5カ所にある。横浜市ではいま40カ国、200人の運営者が国際会議を開催中だ。ものづくりのすそ野が個人に広がれば新しい仕事や産業を生むと、火付け役のニール・ガーシェンフェルドMIT教授は語る。ものづくりを得意としてきた日本に新しい芽は根付くか。
(JN) 「ファブラボ」、ここで初めて知った。アメリカの大学からスタートする試みは沢山あり、そして世界で受け入れられて発展して行く。この可能性を発展して行く力はどこから生まれてくるのか。この力がやがて中国でも発展して行くのか。では、日本はどうなのか。こういう狭い考えを持っていてはならないのであろうか。日本という小さい世界のためということでなく、もっと広く自由な活躍を日本の若者に期待しなければ育っていかないであろう。会議は何を協議するのか知らないが、人類の幸せと、途方もない創造力をお願いします。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO58830170T20C13A8MM8000/