無粋の押しつけ、といいたくなる趣旨だ

(日経「春秋」2013/6/19付) 1984年に公開された米国の映画「フットルース」。保守的な大人が多くダンスが禁じられている田舎街に引っ越してきた少年が、踊りの素晴らしさを訴え因習を打ち破る。そんな物語だ。ダンスを禁止するなんて映画の中だけのことと思うかもしれない。でも実は今、日本で3番目に大きな街、大阪で起きている――。こんな風に伝えたのは、英国紙「ガーディアン」だ。ダンス教室が風営法による規制の対象とされたり、高齢者向けの社交ダンス講座が中止されたりしている。いまや中学校では体育の授業の一環としてダンスが必修という時代。制定から65年たった風営法の古くささに、改めてあきれる。風営法がダンスにかかわるビジネスを規制している趣旨はそんなところにはない。無粋の押しつけ、といいたくなる趣旨だ。さすがに改正を求める機運が高まっている。フットルースのような粋な展開を期待したい。
(JN) 何のための法なのか。中身を都合良く忘れて法を運用する。市民の幸せより法律重視である。法律がすべて正しいわけでもないのに、都合よく使うものである。市民が御上任せになり、考えないからこういうことになる。我々は自分たちで生きて行くことに責任を持ち、言う事は言わねばならない。まずはいつでもどこでもだれでも、ダンスが踊れるようにしよう。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO56372780Z10C13A6MM8000/