21世紀に世襲の独裁体制を敷いている国

(日経「春秋」2013/4/18付) 隋の第2代皇帝、煬帝のものとみられるお墓が中国の江蘇省で見つかったそうだ。日本人にはなじみ深い名前だ。「日出(い)づる処(ところ)の天子、日没する処の天子に書をいたす」。こんな書きだしの国書を、聖徳太子とおぼしき日本の指導者から受け取って「無礼だ」と腹を立てた。中国では代表的な暴君として悪名高い。父親を暗殺して帝位に就いたとか、残酷な刑罰をふるったとか。最後は臣下に殺害され、それと同時に隋も滅んだ。煬帝の例を持ち出すまでもなく、政権が滅ぶときの独裁者の末路はあわれだ。それがわかっているからこそ、余計に独裁的な手法に頼るようになるのかもしれない。21世紀に世襲の独裁体制を敷いている国が物騒な言動をくり返す姿にも、もの悲しさがつきまとう。警戒はおこたれないけれど。
(JN) 独裁的手法は即断即決で速やかだ。その独裁者が賢者であれば、これはまあ住みやすいであろうが、長く続くと驕った独裁者になってしまう。現在の日本はどうであろうか。愚者による民主主義であろう、これはまた決まるものも決まらない愚かな国である。そこで、強い指導者を求め、それは愚者から独裁者が選ばれるからその末は想像したくない。ここではそうではなく、仁川の北側にある国のことか。金朝廷はいつ火の海を作るのであろうか。否否、勘弁してもらいたい。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO54107260Y3A410C1MM8000/