新聞が一番面白くなるのは、議会が開かれていない時だ

(日経「春秋」2013/2/21付) 奇妙な決まりがなくなるのはいいことだ。国会同意人事をめぐる「事前報道ルール」を撤廃することで与野党がやっと合意した。人事が報道されると審議はなぜ形骸化するのか。理屈はいまに至るもとんと分からない。当方買いかぶられたのかもしれないが、人事を決めるのはメディアではない。どう報じられようとも、ふさわしい人物かどうかを存分に議論するのが国会の役割だろう。「新聞が一番面白くなるのは、議会が開かれていない時だ」と20世紀前半の英国のコラムニスト、アラン・ミルンは書いた。議会の報道のかげであまたのニュースが落ちてしまうことを嘆いた皮肉屋の見識に半ばうなずきつつ、こう並べてみることにする。「新聞が一番面白くなるのは、議会がよけいな口を出さない時だ」
(JN) 野党の何でも反対、理由は様々出来る。反対したり、合意したり、いずれにしても、形式より中身が問題だ。マスコミも面白いことが問題ではなく、如何に国会が役割を果たしているかを明らかにしてほしい。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO51969830R20C13A2MM8000/