日本各地で集めた中古のランドセルをアフガニスタンに贈っている

(日経「春秋」2012/11/27付) 子供時代の思い出が染み込む物といえばランドセルだろう。百貨店の入学用品の売り場は、いまが盛況。呼び名の源はオランダ語の「ランセル(背嚢(はいのう))」らしいが、小学生のために考え抜かれた日本独特のデザインは、欧米にも例がない。ランドセルは日本文化である。来週パリのルーヴル美術館で開く手工業品の展覧会に、その日本のランドセルが並ぶ。欧州の通学用かばんは布製のリュックサック型が多いから、パリの市民は見たこともない形に目を奪われるに違いない。国際協力団体のジョイセフは、日本各地で集めた中古のランドセルをアフガニスタンに贈っている。その数は合計10万個を超えた。日本の小学生の思い出を引き継ぎ、現地の子供たちが得意げに学校に通っているそうだ。日本人自身が気づいていない日本の姿が、世界にはある。
(JN) ランドセルは丈夫で、6年間付き合った。これだけ長く子供時代に使いきったものはないであろう。そんなお世話になったランドセルがまだ役に立っているとは。良いものは長く人の役に立つ。我々日本人は、この辺のことも考えて、人づくりやモノづくりをしていかなばならないであろう。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO48859360X21C12A1MM8000/