過ちを宥すに大とするなく、故を刑するに小とするなし

(日経「春秋」2012/11/7付) 「6年前も」とあり「3年前にも」とある。エレベータ事故、観光での遭難。「過ちを宥(ゆる)すに大とするなく、故(こ)を刑するに小とするなし」と中国の古い言葉にあった。過失はなるべく許してやり故意は罪が小さくても見逃してはならない、という意味だ。ただし、と注釈をつけよう。一度きりだからこそ過ちといえるのであって、二度三度という過ちなら故意に近い。これは「小とするなし」である。
(JN) 謝罪すればそれで終わるのか。反省をすれば、それで終わるのか。これらが何のためにあるのか、6年前と3年前は、当該企業とともに指導すべきところは何をやっていたのか。その作業だけが行われ、中身のないものであったのか。問題点の原理を捉えずしては、類似問題発生を防ぐことができない。況してや同一機種とはどうなっているのか。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO48147510X01C12A1MM8000/