サイバー空間に潜んでいる危うさに鈍感な人はまだまだ多い

(日経「春秋」2012/11/5付) 「ブロンズの夜」。後にそう呼ばれることになる騒乱がエストニアの首都タリンで起きたのは、2007年4月のことだ。政府の機敏な対応もあり、2日ほどで暴力的な騒ぎは収まった。むしろ世界の注目を集めたのは、その後の出来事だった。エストニア全土が激しいサイバー攻撃にさらされ、市民生活や国民経済に深刻な影響が出た。攻撃の規模が大きかったこともあり、エストニア国内ではロシアの政府機関の関与を疑う声があがった。幸い、日本ではエストニアが経験したような国全体を揺るがす事態は起きていない。とはいえ、安閑としていられる状況でもなさそうだ。捜査当局も含め、サイバー空間に潜んでいる危うさに鈍感な人はまだまだ多い。
(JN) サイバー利用が発達し、これなくしては生活ができないようになりつつある。しかし、サイバーの利用ばかりに頼っていては危険である。多様な方法での生活習慣となるようにしないと、一発で市民生活が破壊される可能性がある。我々は、生活や考え方が一元化しないように十分に配慮しなければならない。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO48062550V01C12A1MM8000/