今年の流行語大賞は「じぇじぇ」で決まり?

今年の流行語大賞は「じぇじぇ」で決まり?
(日経「春秋」2013/4/29付) 今年の流行語大賞は「じぇじぇ」で決まり? NHKの連続テレビ小説あまちゃん」に登場する言葉だ。大人も子供も、まねをし始めているそうだ。話の軸になる一家の女性の生き方が三者三様だ。故郷から一歩も出なかった祖母。華やかな東京へと家出同然で上京した母。主人公の高校生は東京になじめず、母に連れられ初めての田舎暮らしで自分の道を見つける。東京への転入者が増えた時期は3つある。集団就職が盛んな1960年代、80年代のバブル期、そしてリーマン・ショック前の10年間だ。東北からは若者の3人に1人が進学や就職で東京に移った。野心に満ちた人が大都市に集まり、富や流行を生む。地方はその後を追う。近年、その流れに異質な風が吹く。県民性の違いがテレビ番組の題材になり、方言を話すアイドルがナマドル(訛(なま)りアイドル)と呼ばれ注目される。人も生活文化も多様な方が面白い。そう思う人が増えた証しか。
(JN) 一元化好き日本は、それから脱皮できるのであろうか。お国にとっては多様なものを治めるより、一色にしたものを国の思う方向へ持っていくことが容易である。教育政策も個々人や各地域の特性を生かさず殺さずである。しかし、人間の基本は自由であろう。御上の思うような奴隷にならぬよう、私たちは多様に生きて行こう。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO54505800Z20C13A4MM8000/