境界なき世界の捜査が難しい

(日経「春秋」2012/11/1付) 夜中に出歩かなければ、危ない目にあわない。歓楽街に出かけなければ、暴力沙汰に巻き込まれない。安全と危険を隔てる時間や場所の境界が、かつては存在した。境界が存在しない、インターネットの世界ということになろうか。なるほど、何が起きるかわからない。振り込め詐欺悪徳商法をたくらむ連中にとって、宝の山になるのだろう。境界なき世界の捜査が難しいことは、遠隔操作事件が証明している。とにかく、知らないサイトやメールは遠ざける。どこへでもつながる世界であれば、心の中に境界を設けるしかない。
(JN)「何時でも」「何処でも」「誰でも」、インターネットは便利である。但し、正しい情報、怪しい情報、如何わしい情報など、様々の情報があり、また罠があちらこちらに仕掛けられている。我々は、その無秩序な海の中で、ここへは入って良い、ここからはダメとある程度分かるのであるが、それは人間誘惑に負けると、痛い目に合う。とにかく、境界を定めて守ろう。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO47929390R01C12A1MM8000/