大臣職が政治家の箔づけでしかないのか

(日経「春秋」2012/10/2付)
 6月4日の就任から4カ月足らず。留任の方も多々いる。「もう年だからなるべく外してほしい」と言っていた滝実前法相は首尾よく外れた。しかし、念願の初入閣だったはずだ。心残りも多かろう、と思うのが素直だろう。まして短い間に2回、4人の死刑を執行した。2回目は退任4日前である。滝さんは「死刑については民主党政権としてずっと検討していく」「最終的に国民がどう考えていくかだ」と先週語っている。よろしい。ならば法相を経験した政治家、国民として、これからも死刑に向き合っていく覚悟を見せてほしいものだ。ポツダム少尉、内閣改造のときよくこの語を思い浮かべる。きのうもまた、である。大臣職が政治家の箔づけでしかないなどと考えるのは失礼だ、と知ってはいるのだけれど。
(JN)末は博士か大臣か、と言われていたが、もう箔もつかない。冗談は別として、大臣には一つ一つの仕事を丁寧に継続して改善してもらいたい。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO46792230S2A001C1MM8000/