ドイツ流の改革に理があると思いつつ、抵抗するラテン気質を心の中で

  • (日経/春秋)人々の国民性が最もよく表れる場所は交差点ではないか。車が全く通らず、まわりで誰も見ていなければ、赤信号で横断歩道、ちょっと後ろめたい、みんなで渡れば怖くない、日本人の多くはそんな感覚だろう。ドイツでは、うっかり信号を無視して、赤の他人にしかられることもある。自分に厳しく他人にも厳しい。ルールを重んじる気風は、日本人もかなわない。ラテン系の国々の交差点は様子がかなり違う。パリ市民は信号が赤でも青でもお構いなしに、自分の目で見て判断して道を渡る。仏国民が次期大統領にオランド氏を選んだのは、ドイツが強いる緊縮財政に嫌気が差した面があったに違いない。ギリシャは人も車も、もっと気ままだ。交差点と同様に選挙結果も混乱気味だった。そんな不ぞろいな文化も欧州の魅力。ドイツ流の改革に理があると思いつつ、抵抗するラテン気質を心の中でちょっぴり応援してみる。(12・5・8)=>(JN)貴方は、ポルシェかフェラーリか、どちらが良いですか。メンテナンスを考えるとポルシェかな。でもスタイルはフェラーリがいい。

http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE6E3E3E6E4E0E2E2E2EAE2E7E0E2E3E09F9FEAE2E2E2;n=96948D819A938D96E08D8D8D8D8D