どうすんだ、そんなにトキを増やして

  • (日経/春秋/2012/5/26付)「空のお祭り3部作」完結編とでも言おうか。金環日食東京スカイツリー開業に続いて、きのう佐渡島でトキのひなが巣立ちした。おいしい肉目当ての乱獲もあった。住みやすい環境もなくなった。こうしてごくありふれた鳥だったトキは姿を消し、国内の野生の巣立ちはじつに38年ぶりのことだ。女優高峰秀子さんは、中国から繁殖用にトキが贈られたと聞き、「どうすんだ、そんなにトキを増やして。カモ南蛮の次はトキ南蛮でも食べるのか。わざわざ連れてなんてこなくていいんだ。死ぬときゃ、死ぬんだよ」。4年前から放鳥されてきた78羽のうち、生存が確認できているのは45羽だけ。自然界で生きるとは「死ぬときゃ死ぬ」ことだ。厳しさの中の巣立ちには、憧れに狂わされた人の端くれとしてほっとする。

=>(JN)日本人も減少しつつある。トキと同じように、中国から若い人を入れますか。
http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE6E3EAE4EAEBE4E2E0E4E2E7E0E2E3E09F9FEAE2E2E2;n=96948D819A938D96E08D8D8D8D8D