『権力者は古今を問わず、民草の顔をしかと見極めたいらしい』

『権力者は古今を問わず、民草の顔をしかと見極めたいらしい』<2019年10月9日(水)>
 「江戸時代は人相書きが犯罪者の指名手配書だった。」「やがて近代に入って写真が普及し、当局による『顔』の追跡も一変した」。『春秋』(191009)は、香港政府の覆面禁止法施行を考える。「いま中国では顔認証システムが犯罪取り締まり・・・13億の国民を顔で特定し、監視するハイテク社会の到来である。・・・・・・一歩間違えば、プライバシーも人権も忘れ去られるに違いない。香港の現状はそんな不安を募らせるのだ。ちなみに人相書きに頼っていた江戸の昔にも、幕府はたびたび覆面禁止令を出したという。権力者は古今を問わず、民草の顔をしかと見極めたいらしい」。
 (JN) 香港はずっと英国領として、栄えてきた地であるから、自由の精神が本土より身についている。少しで、自由な世界の中で暮らせば、管理されることの窮屈さには真っ平御免であろう。当局は、国家の安全のためにと強硬にデモ隊を潰そうとする。一体何を守るために管理を強化してゆくのか。法律を強化して、治安を守ることは、中国共産党のためであろう。権力を守るために、押さえつける。中国はそうしないと、崩れるような国家なのか。いつ、本土から人民軍がやってこようか。それとも、香港政府自信で道筋を見出すのか。とにかく、法律に従わずとも、マスクを必要としない香港にして欲しい。
#人相書き
#覆面禁止法
#顔真似

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『国鉄時代の267敗のうち123敗は自責点2以下』

国鉄時代の267敗のうち123敗は自責点2以下』<2019年10月8日(火)>
 通算400勝の金田正一さんの現役時代を『筆洗』(191008)は想う。「作家の山口瞳・・・『西鉄の稲尾、巨人時代の別所というような人が登板すると球場がパッとはなやかになったものである。なぜか。この人たちは適当に打たれるからである』。・・・国鉄のエースにそんな余裕はなかっただろう。得点は期待できぬ。国鉄時代の267敗のうち123敗は自責点2以下。・・・400勝に123敗を足してみる。世界記録、サイ・ヤングの511勝を上回る。・・・打てぬ国鉄だから一点も許すまいと闘志を燃やし、走り込み、投球を磨いた。通算298敗。それも、また破られぬ『栄光』の大記録である」。
 (JN) もし金田がジャイアンツに初めからいたら、500勝などと言われることもあるが、いやスワローズだからこれだけ勝てたのかもしれない。俺が抑えなければ、沢山の家族だけでなく、チームも背負って投げる。投げる。投げる。出番だらけの金田。日々、走り、球を投る。それにしても、なんでそんなにスワローズは弱かったのか。また、金田は壊れず400勝できたのか。お疲れさまでした。根来と会っていますか。根来のミット目掛けて、秘密のノーサインで、あの長い左腕をしならせていますか。ご冥福を祈りします。
#自責点2点以下の敗戦
#左腕

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『民主政治のマスクまでも、自分で破り捨ててしまった』

『民主政治のマスクまでも、自分で破り捨ててしまった』<2019年10月7日(月)>
 香港の混乱を『筆洗』(191007)は考える。米コミック「バットマン」は「悪に対して自分が恐怖の存在になる。あのマスクにはそんな意味があるようだ。この人たちもマスクが怖いらしい・・・香港政府・・・デモ参加者が顔を隠すことを禁じた、『覆面禁止法』を制定した。立法会の審議もなく、行政長官の権限による一方的な措置とは乱暴すぎる。香港政府はもはや、きちんとかぶっておくべき民主政治のマスクまでも、自分で破り捨ててしまったようである・・・マスクをつける自由さえ奪われる。その恐怖に対し、市民の怒りはさらに膨らんでいく」。
 (JN) 人の心を権力の力で押さえつけようとすると、それは弾けてしまい、どう転んでもどちらにも良い結果は訪れないだろう。30年前の天安門事件の再来となるのか。そんなことは誰も望まない。話し合いに持って行くのが為政者の任務である。直ぐに治めようとせず、時間をかけて、丁寧に進めて欲しい。まずは、マスクの要らないデモ行進ができるように、当局は無能な警察を何とかすべきである。とにかく、マスクを奪い取るのではなく、マスクの要らない状況にすべきである。
#香港
#仮面禁止法
#民主主義

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『基礎研究に支援を』

『基礎研究に支援を』<2019年10月6日(日)>
 駅の階段で、『春秋』(191006)の担当者はあるノーベル賞受賞者を見かけ、その受賞者の発言や日本の将来に思う。「国の科学技術予算は横ばいで、大学も若手に自由な発想で任せる余裕が物心両面で乏しい。栄冠を手にした後の会見で、喜びより『基礎研究に支援を』と訴える現状なのだ。思えば、不良債権処理やら出生率の大幅な低下の際も『抜本策を』と訴える賢者がいないではなかった。だが、先送りされたり、進行形で社会を悩ませたりしている。『科学技術立国』の目標も同じ軌跡をたどるのだろうか」。
 (JN) 研究・教育機関はどうあるべきか。崇高な理想を以て、国家の干与を受けず、自由に活動する場である。例えば、大学であれば、設置時はその目的から設備、人員等に厳格な審査を受けるが、その後は自由な研究・教育活動が続くべきである。しかし、手枷足枷の補助金が横行している。更に、大学設置がおかしくなっている。あの問題はどうなったのか。これでは、基盤の確りした研究・教育活動に資金と人材が行かなくなって、基礎研究等の未来はどうなるのか。子供たちは科学に夢も持てなくなる時代が来てしまうのであろうか。
#基礎研究
#先送りされる問題

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『人間は努力する限り迷うこともある(ゲーテ)』

『人間は努力する限り迷うこともある(ゲーテ)』<2019年10月5日(土)>
 日進月歩の軍用品、『筆洗』(191005)は思う。「『人間の努力というのは、実に恐ろしいものである』。二十世紀初頭にノーベル賞を受賞したイタリア人企業家マルコーニ・・・同じ一節がまったく逆に、悪い意味で響くことがある。先月のサウジアラビアの石油施設襲撃。・・・軍用の無人機が使われ、その効果や能力が証明されてしまった・・・低価格で性能は高まる一方・・・一基何億円もする迎撃ミサイルがある・・・世界の紛争の様相を変える・・・<人間は努力する限り迷うこともある>はゲーテの『ファウスト』の言葉。迷い、とどまることはできないものだろうか」。
 (JN) 様々な分野の科学と技術が発展し、それをどのようにつなげて、どのように利用するのか。それは、今は人間の仕業である。その人間がどんなことを考えるのか、未知の世界である。迷いに堕ち込み、悪魔の誘惑に負け、悲惨なことになりはしないか。科学と技術の教育研究は大事であるが、

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人の心を失うことにならぬように、私たちは考えねばならない。それは人文系の学問である。日本においては、サリン事件のような惨事を起こさせないために、優秀な頭脳をどうするかである。ドローンは、距離能力を増し、また宇宙への活躍も進むであろう。それを動かすのがAIになって行こうか。そのためにも、私たちの心が悪魔に奪われないようにせねばならない。
#人間の努力
#迷い
#軍用

『ジャック・オ・ランタン』

ジャック・オ・ランタン』<2019年10月4日(金)>
 またこの時期がやってきた。『余録』(191004)はハロウィーンを思う。まずは、落語から。「道楽が過ぎて勘当された若旦那、おじに救われて始めたカボチャの行商といえば落語の人情話『唐茄子屋政談』である。・・・カンボジアに由来するというカボチャは・・・冬至に食べて風邪を防ぐという習慣も唐茄子屋が仕組んだのかもしれない。・・・ジャック・オ・ランタンとはハロウィーンの亡霊に由来するカボチャのちょうちん・・・カボチャを使った料理やお菓子もハロウィーンの演出に一役買っている。外国行事に便乗した商機盛り上げの新たな成功例となったハロウィーンだが、またもそれにみごと乗ったカボチャもえらい」。
 (JN) 我々は保守的でありながらも、楽しいものを結構受け入れる。ハロウィーンはいつ頃から日本に広まったのだろうか。もう、当たり前のように、この時期になると、浦安辺りで楽しくやっている。「全く、西洋かぶれのアメリカ資本主義の騒ぎのどこが良いのか」と言いながら、ついつい行ってしまう。なぜ、こんなに一般化したのであろうか。ここの騒ぎは別として、カボチャと美味しくいただき、安くお化けが楽しめればよいであろうか。とにかく、カボチャは美味しいよね。
#カボチャ
#外国行事

『自らも金品を受けたトップの続投表明にもあきれた』

『自らも金品を受けたトップの続投表明にもあきれた』<2019年10月3日(木)>
 勝海舟唐津藩の大砲製造の際の鋳物師の行動を『余録』(191003)は伝える。「『お神酒料でございます』と差し出した。中身を聞くと300両の大金・・・勝は、怒るでもなく俺は要らんからちゃんとした材料を使えと突き返した。・・・こちらの人たちは小判やら菓子の下の金貨やらも受け取っていたという。・・・この金品、元は原発関連工事の受注業者から有力者に渡った金である。関電の人たちは勝のようにどうやって『お神酒料』を捻出したか問いたださなかったらしい。企業倫理の底が抜けると『原発マネーの還流』も認識できぬようだ」。
 (JN) 昨日に続き、また関電です。饅頭は美味かろうか。この輩は、金品紛れ族である。会社の経営理念によると、「私たち関西電カグループは、 安全最優先と社会的責任の全うを経営の基軸に位置づけ、『お客さまと社会のお役に立ち続ける』ことを使命に、明るく豊かな未来を実現し、ともに歩んでいきます」とある。お客様とは、限られて特定の人を指すのか。関西電力に料金を支払っている皆様方から、幾ら掠めて億単位の金が回っているのだろうか。問題はここだけの話なのか。関西電力は安全性に幾らかけているのか、電気料金の中身は信頼できるものだろうか。自分たちの懐の安全に努めているのであろう。社会的責任は何であろうか。
#安全最優先と社会的責任
#企業倫理

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