『基礎研究に支援を』

『基礎研究に支援を』<2019年10月6日(日)>
 駅の階段で、『春秋』(191006)の担当者はあるノーベル賞受賞者を見かけ、その受賞者の発言や日本の将来に思う。「国の科学技術予算は横ばいで、大学も若手に自由な発想で任せる余裕が物心両面で乏しい。栄冠を手にした後の会見で、喜びより『基礎研究に支援を』と訴える現状なのだ。思えば、不良債権処理やら出生率の大幅な低下の際も『抜本策を』と訴える賢者がいないではなかった。だが、先送りされたり、進行形で社会を悩ませたりしている。『科学技術立国』の目標も同じ軌跡をたどるのだろうか」。
 (JN) 研究・教育機関はどうあるべきか。崇高な理想を以て、国家の干与を受けず、自由に活動する場である。例えば、大学であれば、設置時はその目的から設備、人員等に厳格な審査を受けるが、その後は自由な研究・教育活動が続くべきである。しかし、手枷足枷の補助金が横行している。更に、大学設置がおかしくなっている。あの問題はどうなったのか。これでは、基盤の確りした研究・教育活動に資金と人材が行かなくなって、基礎研究等の未来はどうなるのか。子供たちは科学に夢も持てなくなる時代が来てしまうのであろうか。
#基礎研究
#先送りされる問題

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