各地の息災も願い、墓前で手を合わせる 240811

 きのう始まった帰省ラッシュと自然災害に『天風録(240811中國新聞)』は思う▲今、海から人を遠ざけるのは、南海トラフ地震の臨時情報。遊泳禁止の海辺も▲津波の到達は早いところでは3分―。巨大地震が発生した時の危険を識者は訴える。避難場所や経路が確認できていれば、海水浴も大丈夫らしいが▲宮崎県で震度6弱の翌日には、震度5弱の揺れが神奈川県を襲った▲きのう始まった帰省ラッシュ。古里で過ごすお盆や正月はこのところ自然災害や感染症によって奪われている。能登半島では今でも倒れたままの墓石が目立つそうだ▲先祖を供養したくとも、心穏やかでない人が多いはずだ。甚大な水害のあった東北地方には台風が近づく。各地の息災も願い、墓前で手を合わせる。
 (私は)思う。大事なことは、被災地の人々ができるだけ早く通常の生活に戻れるようにすることがである。現実に起きる破壊力をいかにかわすかであり、救済と復興が準備されていて直ぐに施行される仕組みが大事である。嫌なことを予期して準備することは難しいが、常に自分たち個人の様々な想定力が必要だ。考えよう、そして、出かけよう。