平和でクリーンな宇宙へ 240531

 「だいち4号」の打ち上げに『天風録(240530中國新聞)』は思う▲上空を回る2号の後継機▲そのレーダーは2号の4倍、幅200キロを雨や夜でも観測できる。災害が起きた際に状況を詳細に把握でき、人命救助に役立つ。また火山活動や地滑りといった異変を早めに見つけられれば「減災」につながる▲秋に宇宙へと投入する人工衛星は、世界初の木造衛星。1辺約10センチの四角い箱は太陽電池パネルが付くものの、本体はホオノキ製。ひずみや温度を測り、宇宙空間での木材利用へデータを集める。特徴は、大気圏で燃え尽きること▲くぎやねじを使わない日本の伝統技法で組んだ。有害物質を出さない。「伝統工芸衛星」か。宇宙空間は平和かつクリーンに保つ努力を。
 (私たちの)頭上をどれだけの人工衛星がまわっているのか。地上と同じように、今後は人工衛星ラッシュになるのか。大気汚染は大気圏外へと拡大していくのか。また、国家間の摩擦は上空でも起きるのか。木材で宇宙衛星をつくることで、少しは地球上空をクリーンできるのか。せめて上空はクリーンにできないか。