#地震の国

『#地震の国』<2021年10月9日(土)>
 木曜日の夜の地震に『筆洗(211009)』は思う。 <羽なければ、空をも飛ぶべからず。竜ならばや、雲にも乗らむ>『方丈記』。八百年以上前、都を襲った地震を経験してた鴨長明の思い▼飛んで帰れるなら…。夜から未明にかけて、駅にできた長蛇の列の中、そんなことを思った方がいたかもしれない▼交通機関が一時止まり、いわゆる「帰宅困難者」が多数出た。エレベーター内に閉じ込められたケースや複数の水道管に破裂なども起きている▼いつか見た光景である。十年前の東日本大震災。最大震度5強も、それ以来だという▼あの経験を忘れる人はいないとはいえ、十年の時が流れれば、記憶が少し奥に退いてもおかしくないだろう。いずれ来る災害に備えよ▼われわれは空を飛んで逃げ出すことのできない地震の国に生きている。
 (JN) あの何とも言えない警報が部屋に鳴り響いた。慌ててスマートフォンを、充電中のケーブルからはずし、握って居間へ行く。やれ、逃げ口の確保、テーブルの下に入れ、妻と互いに命令を下す。全然、緊急時対応ができない。さて、震度がもう1度高ったら、自分たちはどうなっていたのか。
#方丈記
#長蛇の列
#帰宅困難者
#エレベーター
#水道管

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