政治的な判断ではない 240809

 9日の平和祈念式典にイスラエルを招かないと決めた長崎市の判断に『水や空(240808長崎新聞)』は思う▲あの日、奪われた数多の生命を悼み、生き残った被爆者の過酷な人生に思いをはせ、核兵器を憎み、あらゆる戦争の根絶を誓う-。8月9日の平和公園はそんな空間だ▲日本を除くG7の6カ国と欧州連合EU)の大使が式典への出席を見合わせることになりそうだ▲被爆地が発するメッセージの重さを改めて思う…と読み解くのは気楽に過ぎるのだろう。ただ、この事態を想定できなかったか、と書くのは後出しジャンケンだと感じる。イスラエルが出席した広島で混乱がなかった…それは結果論だ▲教訓はかみしめなければならない。だが、過剰に動揺することなく9日の朝を迎えたい。
 (私は)8月7日で申し上げたように、全ての国の代表者を呼ぶべきであると考える。79年前の過去の惨事を理解し、無駄な戦いや兵器のあり方を考えてもらいたい。他者の不幸で自分は幸福になるのか。この79年前の核爆弾の脅威、これを未来に持ち越してはならない。「式典を平穏・厳粛に実施するため」で良いのかと思う。