春の足音が日ごとに大きくなるのに 240320

 桜の開花時期が迫るいまを『水や空(240319長崎新聞)』は思う▼全国のトップを切りそうなのは福岡、高知、名古屋の20日で東京は21日。札幌は4月27日で、釧路は5月13日。日本列島の縦長を実感する季節▲テレビからカキンと心地よい金属音が。春の選抜高校野球が開幕、緊迫した好ゲーム、ふるさとに春の便りを▲卒業式や合格発表、人事異動。別れの寂しさと、膨らむ「次」への期待が交錯する▲さて選挙の話。前議員の辞職に伴う衆院長崎3区補欠選挙は4月16日の告示まで1カ月を切った。候補者擁立を巡る対応が注目される自民党主戦論厭戦気分が入り交じっているのか、結論は先送りのまま▲春の足音が日ごとに大きくなるのに、ここだけ時間が止まってスタートラインが遠い。

 (私たちは)春を待っていた。花々が明るくしてくれる。花を見ながら歩くのは心躍る。新年度という未知のものが待ち構えているが、変化することで私たちは進歩してきた。昨年の花と今年の花は違うように、私たちの社会も変化する。1週間後には桜の下で何を思うか。皆で2024年度以降がいかにあるべきか、新しい社会を考えよう。