国会がザルの穴を埋める時 231125

 抜け穴だらけの「ザル法」とやゆされることが多いのが、政治とカネの規制と透明化を担う政治資金規正法に『余録(231125)』は思う▲政治資金パーティーによる収入などの、収支報告書への不記載問題だ。多額の記載漏れを指摘する告発があり、東京地検特捜部は派閥の担当者に任意で事情を聴いた▲本来禁じられているはずの政治家個人への企業・団体献金には、政党や支部への献金という抜け穴がある▲消費税課税の把握に向けインボイス制度が導入され、多くの人が苦労して対応している。その一方で、政党や政治家の財布が不透明な身勝手さに怒りの声が出ているのもうなずける。今度こそ、国会がザルの穴を埋める時だ。
 (私たちは)カネの奴隷なのか。政治にカネが必要なのか。カネがある方が人を動かしやすい。人々はカネに心を奪われ、カネのために動くようになっているのか▲政治は何のためにあるのか。カネの力でしか政治ができないのか。政治家の能力は何なのか。ザル法によりカネの流れ、止まれとなるか。