ちょこちょこ世代 231116

 「ゆとり世代」の生活に『水や空(231115長崎新聞)』は思う▲19~36歳の「ゆとり世代」、原田曜平さんは10年前の著書の中で、この世代のお金の使い道を「ちょこちょこ消費」と名付けた▲高級ブランドの服を1着買うよりも、低価格の流行服を10着買う。一気に高額の消費をしない▲今の物価高、ゆとり世代は、どうやってしのいでいるのだろう▲食費や電気代、美容の費用、小遣いと、幅広い節約に余念がないらしい▲月々の貯蓄も投資も、上の世代より多い。いま、「ちょこちょこ節約」「ちょこちょこ貯蓄・投資」に励んでいる▲調査では「年収アップが必要」としたのは全体で7割を超えた。「ちょこちょこ」にも限度ってものが…と悲鳴が聞こえるようでもある。
 (日本の)経済は、大正、昭和一桁及び戦中の生まれの方々が戦後復興、そして行動成長を推し進めた。そして、戦後生まれ加わり、その成長は更に大きくして破裂させてしまった。平成生まれには低成長の土産を残した▲未来の繁栄が見えない今、ゆとりある生活をどうすれば実現できるのか。アメリカに追いつけ派手な資本主義、昭和のイケイケ思想は消費拡大が経済の繁栄と考えてしまうが、「ちょこちょこ消費」を非難できない。