有権者って誰? 231112

 福島県議選にあたり『編集日記(231112福島民友)』は有権者を思う▼政治学者の藪野祐三さんは、有権者は四つに分類されると。「消費者としての有権者」は自治体の運営の在り方などに関心がなく、棄権し1票を消費してしまう▼「常連としての有権者」は、自分を地域に住む住民の1人だと考えていつも投票に行く人。「顧問としての有権者」は民生委員や自治会長など、自治体に一定の権限を持ち関係している人▼「市民としての有権者」は、投票の権利と義務を果たそうと公正、公平な視点から選挙に臨む人。実際の選挙では「消費者」や「常連」の有権者が混在▼県民が、それぞれの在り方を選ぶ一日でもある。投票箱の蓋が閉まるまで。
 (皆さんは)消費者か、常連か、顧問か、市民か▼とにかく、現在、消費者が多い。選挙における大量消費時代なのか。権利とともに責任を消費しているのではないか。それは、現在の自分の生活を放棄しているのだろうか▼放棄するのは簡単だが、権力と無責任の拡大である。「さあ、投票に行きましょう!」