野球しようぜ! 231111

 大谷翔平選手のプレゼントに『天風録(231111中國新聞)』は思う▲「掌の裏へ突き抜けるやうな痛さを辛棒して」正岡子規▲明治初期に伝わった野球。まだグラブがない頃は素手でキャッチしたそうだ。「うちあぐるボールは高く雲に入りて又落ち来る人の手の中に」▲大谷翔平選手の粋なプレゼントで驚かせた。日本国内の全小学校に三つずつ計6万個の子ども用グラブを贈るという▲背景にはこのところ低下が伝えられる野球人気への危機感があるのかもしれない。「野球しようぜ!」と、メッセージ▲「憧れるのをやめましょう」。世界一を懸けた米国戦前の言葉は新語・流行語大賞の候補に。そう言われても大谷選手のかっこよさに、子どもたちは憧れることだろう。
 (私も)「野球をしようぜ!」と言いたい▲でも、このスポーツはカネがかかる。場所も必要。キャッチボールをするにも、公園ではできない。私の子供のころは道端であったり、空き地でできたが、今はどこでキャッチボールをするのか▲「野球したいぜ!」、私はキャッチボールのできる場所を沢山作りますという政治家がいれば「応援するぜ!」