備えが肝要 231102

 大学受験に備え入塾資料を見て目が飛び出そうになったと『金口木舌(231101琉球新報)』は大学受験を思う▼教育費の高さは親になって初めて気づく▼琉球新報のウェブ版連載「比べる! 備える! 家計から出る教育費」によると、国立大学は4年間で200万~300万円、6年制の私大医歯系になると10倍の2千万~3千万円だ▼準備が肝要。お金のプロは「早めに親子でコミュニケーションを」と説く▼感染症パンデミックなどを経て、子どもたちは「予測困難な時代を生きる力を付けよ」と口酸っぱく言われている。せめて親世代は予測可能な教育出費に備えたい。「渇して井を穿つ」では遅い。
 (私は)大学教育をできるだけ多くの人々に受けてほしいと考える▼教育というものは目に見えない。テストの点数は数字となって表れるが、教育を受けて、子供たちはどう変わって行くのかわからない▼また、その経費のかかること。OECDにおける、GDPに占める教育機関への公的支出の割合、2019年時点加盟37か国中36位。負担は大きいが、仕事や経済効率ではない。大学で学び、知恵の備えをして予測できない人生を生き抜こう。