道路はどうあるべきか 230813

 道路の舗装に『余録(230813)』は思う▲日本の道路整備が本格化したのは戦後のことだ▲途上国ではいまも、未舗装の道路が多い。アジアやアフリカのインフラ整備に一役買っている中小企業がある。東京都杉並区のSPECだ▲カルシウムなどが入った粉末を土に混ぜて固め、道路や水路を造成する。半世紀前に日本で開発された技術だ。アスファルトなどの普及であまり使われなくなったが、久保祐一社長は「頑丈で低コスト。途上国に向いている」と考えた▲国内の舗装道の8割強はアスファルトだ。自動車は走りやすいが、熱をためるため気温上昇につながる。土の道路は日本にこそ必要かも。酷暑の通勤路で考えた。
 (私の)生活圏から畑や田んぼ、そして土の道が減り、家には土埃が少なくなった。雨は地面に滲みて行くことはなくなった▲このコンクリートの下はどうなっているのか。都市化はコンクリートジャングルを作りだし、自然との調和を失っていった。人と人との間も堅い壁ができて行った▲今後、同じことが途上国で起きて行くのか。他の道はないのか。