危険性への意識を 230812

 熱波に名前を付けようとうい動きに『天声人語(230812)』は思う▼世界中が酷暑にあえいでいる。この危険な暑さに対する市民の意識を高めようと欧米で▼イタリアでは大手気象サイトがダンテの『神曲』から最初の熱波をケルペロス、次はカロンと名付けた▼世界気象機関は昨秋、熱波の命名に関して考察を出した▼熱波の強さは台風と異なり定義しにくい。影響も年齢や持病の有無によって影響が異なるなど、名前を付けるのは見送られた▼台風を番号で呼ぶ日本からみると、気象現象の名前と聞いてもピンとこない。台風6号はカーヌン、7号はラン。
 (私は)とにかく、分かりやすくして欲しい、と言いたい▼一つひとつの台風や熱波のデータを記録し理解する。来る前であるならそのための対応を、通り過ぎた後なら検証を。番号よりも名前の方がわかりやすいだろうか▼それよりも大事なことは、危険が迫る地域への正確な情報伝達と、そこへの支援だ。風速や降水量の数値ではなく、車が飛ばされる。床上浸水になる。直ちに、支援に行くので、避難すること・・・・。具体的に。そして、助けに動く。

*画像は、琉球新報23.0803より。