科学は身を助く 230808

 無人島に1冊だけ本を携えるとしたら、高校時代の物理学の教科書と『春秋(230801)』はアンディ・ウィアー「プロジェクト・平ル・メアリー」より思う▼「科学は身を助く」。誰にも頼れない孤独で過酷な状況を、主人公は身につけた物理や化学や生物の知識を支えにサバイバルする▼自然の真理を探究し続ける営みがあってこそ、文明は磨かれ危機から逃れられる。元素記号を覚え、力学の公式を学ぶ。その意義も、夏休みの自由研究で問うてみてはどうだろう。
 (私が)例えば、どこかの惑星の衛星に放り出されてしまったら何ができるのか▼生活できる空気や地面があるとしても、水や食べ物をどうする。ここの一日はどうなっているのか▼何もないところから生活を始めるというのは、科学の知識の他に、生きようという精神力が必要だ。それは何でえられるのか。物理化学数学か。力学の公式から得られるのか。