広島や長崎の現実を人々は感じよ 230807

 8月6日に『国原譜(230806奈良新聞)』は、思う。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻では、ロシア側に核兵器の使用をほのめかす発言も出ていて不安になる。「日本は核を持つべきだと私は考えます」。こう言うのは家族人類学者のエマニュエル・トッド氏。著書『第三次世界大戦はもう始まっている』(文春新書)で、日本の核保有は、鎖国していた「江戸時代に回帰するようなもの」だという。結論だけ言えば、トッド氏の主張は認められない。それではまるで、孤立して核兵器を持っている(らしい)北朝鮮と同じだと思える。孤立・内閉ではなく、国家は開かれる方向に進むべきではないのか。
 (私は)思う。現実は世界戦争の前日のように、世界はブロック化してきている。どんな偶発作用で、戦争がウクライナを飛び出して、広がって行くかわからない。軍事緊張、核による矛先の向け合いをなくすことができないのか。78年前の広島や長崎の現実を人々は感じることである。互いに自分たちの壁を崩し、開かれた世界を求めよう。