誰のための原爆か。誰のための戦争か。 230806

 8月6日に『春秋(230806)』は原爆を思う▼日本には「模擬原爆」を含めると49発投下された▼全国で400人以上が犠牲になった。単機で飛来し妙に大きな爆弾を1発だけ落とす不思議なな空襲▼ノンフィクションライター、関千枝子氏の著作「広島第二県女二年西組」がある。▼高等女学校2年の関氏は病気で欠席し生き残った。聞き取り重ね、本は原爆が落ちてくる直前から始まる。生徒らは爆音を聞く。しかし空には1機か2機。何かをぶら下げた落下傘が落ちてくる。原爆投下に伴う観測機だがもちろんそうとは知らず、少女たちは指さしながら笑っていたという。
 (私は)1945年には存在していなかったが、父は山口県の基地で終戦を迎え、故郷に帰る途中で広島を通った。そこは何もなかったとの印象を述べていた▼そのような話や文字や画像等に大きな影響を受けながらも、平和の有難さを忘れて行く。戦争とは敵国の人々を死に追いやることことである▼その強い手段に原爆がある。その原爆は必要なのか。戦争を行わねばならないのか。誰のための原爆か。誰のための戦争か。