『#海は何も言わない』

『#海は何も言わない』<20-23年6月24日(土)>
 自宅で風呂に1人漬かっていると、とらわれる妄想があると『天風録(230624中國新聞)』▲「このまま瞬間移動し、夜の海に放り出されたら…」。矢も盾もたまらず、湯船から飛び出す▲サメが人に襲いかかる映画「ジョーズ」や映画「タイタニック」も、要らぬ想像をかき立ててくれた▲謎めく場所への「旅」は恐怖感との闘いでもあるだろう。第一、閉所恐怖症では潜水艇に乗り込めまい。海洋恐怖症なるものさえあると▲ただ、最大の被害者は何といっても海。人間から恐怖の的にされるだけではない。プラスチックごみを捨てられ、あの福島第1原発の処理水も垂れ流されかかっている。気候変動のあおりだって受けている。身勝手な生き物である人類に長年、痛めつけられ続けても、海は何も言わない。
 (私たちは)海に甘えてきた。その包容力が私たちの廃棄物を受け入れていた。海は汚れつづけている▲この海を私たちは何処まで理解できているのであろうか。どこまで海は私たちを受け入れてくれるのか。海は何も言わないではなく、私たちは海が言っていることを理解できていないのではないか。
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