『#50年古酒が出回り始めた』

『#50年古酒が出回り始めた』<2023年6月23日(金)>
 慰霊の日に『春秋(230623)』は失われた命に思い、また平和と古酒(クースー)を考える▼古酒は78年前の戦火でほとんどが土に流れてしまった▼米軍による「鉄の暴風」が迫るなか、大切な甕を地中に埋めて避難する蔵元たち。終戦後、一命を取り留めた蔵元が焦土の下から黒麹菌が付いたむしろを掘り出し、やがて仕込みを再開する(上野敏彦沖縄戦琉球泡盛』)▼「『50年古酒』が世に出回り始めたのは、それだけ平和な世の中が続いてきた証し」と萩尾俊章さん(沖縄民俗学会会長)。沖縄では「100年古酒」を育てるプロジェクトもあるという。きょうは慰霊の日。追悼の意を胸に一献傾けたい。平和の尊さもまた、五臓六腑に染み渡るだろう。
 (私は)戦後生まれ故、戦争に接していない▼しかし、世界中で戦争は続いている。政治家の無能ゆえ、戦争でしか決着をつけられないのか▼否、戦争で決着はつかない。戦争を仕掛けた老人は、弾の届かぬところでのうのうと暮らしている。私たち日本に住む者も、他国の戦争で繁栄を築いたかもしれない。そんな平和で良いのか。
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