『島惑い(シママディー)』

『島惑い(シママディー)』<2020年6月23日(火)>
 沖縄慰霊の日に『余録(200623)』は思う。「前田高地の戦闘・・・『おそろしさも、苦しさも、悲しさも感じうる人間感情の極限であった』。・・・書き手は外間守善さん、後に沖縄学の第一人者となった・・・体に食い込んだ弾片や石は・・・その後10年の間、皮膚からポロリポロリと“排出”され続けたという。戦後、学究生活に入った外間さんは沖縄学の先達が用いた「島惑い(シママディー)」という言葉に注目した。日本本土の捨て石とされて壊滅し、米軍施政下に放置された沖縄の故郷喪失感、未来を見通せぬ心の迷いが自らの胸にも迫っていたからだ。古代歌謡『おもろさうし』など沖縄文化研究に生涯をささげた外間さんが亡くなり8年になる。沖縄戦から75年とはそういう歳月だ。だが故郷は今も『島惑い』を強いる大きな力から解き放たれてはいない」。
 (JN) 夏になり1945年が近づいてくる。否、まだ1945年は続いている。沖縄はいつになったら、米軍から解放されるのか。米国の言いなりの日本政府である限り、沖縄は犠牲の地であり続けるのか。そうではない。米国ではなく、日本政府は戦後も犠牲の地を作り、民を惑わしている。どこかを犠牲にすることをおわりにしよう。そういう社会を作りましょう。

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