『#大規模な焚書』

『#大規模な焚書』<2023年5月11日(木)>
 1933年5月10日の出来事は? 『春秋(230510)』は在日ドイツ大使館の交流サイトの問題を紹介する▼ナチス・ドイツによる大規模な焚書▼「書物のホロコースト」、ユダヤ人のみならず、独裁者の思想に反する高名な作家や学者の書籍も葬った▼ドイツ大使館が自国の負の歴史を語るのは、過去に対する省察なのであろう。ロシアは、支配地域の公共図書館などからウクライナの歴史や文学に関する書籍を大量に押収、焼却しているという▼『戦地の図書館』(東京創元社)は、ナチス焚書に抗議したヘレン・ケラーの言葉を伝える。「これまで、暴君たちが幾度となく思想を弾圧しましたが、思想は力を盛り返し、暴君らを破滅に追い込みました」。真理であろう。独裁者がどんな宣伝をしようとも。
 (私たちは)ドイツ図書館から学ばなければならない。自国の負の歴史を隠さない。同じ敗戦国であるが、片やもみ消そうとさえしている▼張本人でもないのに、なぜであろうか。また、同じような過ちを繰り返そうとしているのか。
#焚書 #書籍 #独裁者 #思想 #負の歴史