『#鉄でできた生き物』

『#鉄でできた生き物』<2023年3月13日(月)>
 8620形蒸気機関車の再登場を『南風録(230312南日本新聞)』は思う。ドラマ「ブラッシュアップライフ」は、主人公が何度も赤ん坊から人生をやり直す。「人生、何周目?」。こちらは3周目。「SL人吉」、「ハチロク」8620形、1922年に誕生。75年に廃車となったが観光列車として2度生まれ変わる。最初の復活は88年の「SLあそBOY」。引退したが、大規模修理を経て09年に、肥薩線開業100周年を記念し人吉と熊本を。豪雨で肥薩線走行区間が不通。ルートは熊本-鳥栖に変更、コロナ禍で乗客も減った。そんな3周目も終点が。来年3月で運行を終える。「機関車は鉄でできた生き物だ」。昨秋から整備が続く。多くの技術者が磨き上げ、つないできた1世紀を思う。
 (私の)身近ではもう展示物である。蒸気機関車は、燃料効率が悪く、煙を無駄に出す。でも、鉄の塊全体がエネルギーのようで、力強く走るあの姿に、憧れてしまうのだろうか。いつまでも走ってほしいが、その維持は大変なのであろう。ご苦労様でした「ハチロク」、後1年頑張って。
#蒸気機関車,#8620,#何周目,#SL,#肥後線