『#同調圧力は』

『#同調圧力は』<2023年3月14日(火)>
 マスク着用の個人判断に『春秋230312)』は思う▼子供の小学校の卒業式案内が届き、おやっと思った。児童はマスクなし、担任も着けない。一方で保護者は「着用をお願いします」▼着用が急減すれば、東京の新規感染は5月に1万人前後に増えると試算する専門家もいる。式典中にもめ事が起きても困る。ひとまずはマスク着用にしておこう――。そんな判断があっても不思議ではない▼スペイン風邪が主題の菊池寛の短編に、空気を読まずマスクを着け続ける若者を「不快だ」と描く場面がある。「自分が世間や時候の手前、やり兼ねて居ることを、此の青年は勇敢にやって居る」(「マスク」)。この国の同調圧力百年一日のようだ。もっともこの際、快も不快もあるまい。お互いの判断を大事にしたい。
 (私は)できるならマスクを外したい。今の時期は、花粉症で例年マスクをして、その面倒に嫌になっている▼マスクをするかしないか、コロナウイルスに対するその必要性の情報を政府は国民に説明し、判断は個人がすればいい▼そして、その個人の判断を、それぞれ私たちが指摘したり差別したりしないことが大事なのだろう。
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